曲げの技術

当社のウリ 特殊技研の曲げ加工

当社のウリ 特殊技研の曲げ加工

パイプ曲げ加工の世界は、図面で示されたRの寸法と実際にできあがったRの寸法の誤差が、30ミリから40ミリあっても許される世界です。しかし、私たちは1ミリでも狂ったらものにならない、他の加工メーカーができない難しい曲げ加工ばかりをやっています。

例えば火力発電や原子炉内の複雑な配管やクリーンルームで使う配管など、誤差や傷がつくことが絶対に許されないパイプ曲げを行っています。

しかも、納期がなくて、予算がなくてという最悪の状態で依頼されたパイプ曲げでも、私ども技術でクリアしています。

当社のウリ 特殊技研の曲げ加工

こんなことがありました。

非常に難しいパイプ曲げだったのですが、多くの業者ができなく、当社にまわってきたパイプ曲げがありました。当初、他の業者に依頼した時に納期までは45日もあったのですが、当社にまわってきたときには納期までわずか3日という苛酷な条件でした。

しかも、1ミリも狂ってはいけないというパイプ曲げ加工です。当社が培ってきた狂いを出さないノウハウで製品を期日内に納品しましたが、どんな苛酷な条件でも、お客さまの要望に応えることができるのが誇りです。

曲げる加工はこんなに難しい!?

曲げが難しいのは?

丸パイプを例にとって説明します。パイプを曲げる時には内側は縮まり、外側は伸びようとします。

例えば真っすぐの部分が直径50ミリのパイプだとします。曲がり始めも、曲げの途中で切ってもパイプの直径は50ミリと素人の方は考えます。ところが実際は曲がっている部分は49ミリなどになっています。

それは内側が縮まり、外側が伸びようとするからです。そこで工夫をして制御しながら、50ミリだったらプラスマイナスの誤差が1ミリ、3%以内に抑えるノウハウがないと、パイプは縮む力に反発して折れてしまったりします。

パイプの中が空洞だと、曲げる力をかけるとつぶれてしまうわけです。私たちの工法だとそれがつぶれないのです。

しわの発生

曲げたパイプに光をあてるとピカピカに反射します。それは、曲がったところが丸くまがっているためです。ところが、そこにしわがあると、光が屈折して反射しません。

そこで、ほとんどの曲げ屋さんは、曲げた後でしわをなくすために表面を磨いたりしています。

しかし、当社ではそんなことをする必要はありません。磨きにかかるコストを逆にお客さまに還元しています。それは後処理をしなくてもピカピカの状態で仕上げることができるからです。

また、曲げのソフトには図面から座標軸を入れると長さがでる仕組みがあり、加工する前にどんな長さになるのかがわかるというステップがあるので、材料のロスも少なくてすみます。

曲げたあとから加工するとか、仕上げに曇りをとるなどの余分な作業が不要ですから、その分、コストも削減できますし、きれいな曲げができあがります。

素材

曲げの材料は色々あります。もっとも加工しやすいのは鉄です。柔らかくて伸びがあるからです。次いで、銅パイプ、アルミニウム、真鍮、ステンレス、インコネル、ハステロイ、チタンといった原材料があります。そうそう、最近ではプラチナを曲げました。

一般の曲げ加工メーカーが曲げられるのは、鉄、銅、真鍮、ステンレスの範囲までです。インコネルやハステロイ、チタンを曲げることができるメーカーはぐんと絞りこまれてきます。

ですから、曲げ加工メーカーと一口にいっても、もっとも曲げやすい鉄を曲げるのも、ハステロイやチタンといった難しい曲げ加工をやっているのも同じ曲げ加工メーカーとして括られてしまっているのが実情です。

私たちはそこの差別化をはかりたいと考えています。当社では、鉄の曲げ加工は扱っていません。そのため床などはまったくきれいで、クリーンルームの配管をつくる仕事をよく依頼されます。クリーンルームの配管内は絶対に傷をつけることなく曲げてほしい、という難しい注文です。もし配管内に傷があると流動物がたまり、腐食の原因になるからです。ほとんどの曲げ加工メーカーはそういう仕事はできないと言って断るのが実情です。

しかし、私どもはそんな難しい仕事が得意ですから、納期どおりに、配管内に傷をつけないで仕上げています。

最近の傾向としては、自動車やバイクのマフラーにチタンが使われることが多くなっています。しかし、バイクのマフラーをチタン製として販売していても、実際は後ろのサイレンサーの部分がチタン製のものがほとんどです。私どもは、エンジンからでたところから最後の排出管まで、すべてがチタンでつくられていることがチタン製だ、と思っていますので、正直、最後の部分だけチタンのマフラーということには異議があります。

ちなみにチタンのマフラーの曲げ工賃は3万5000円。時間的には一時量産したときに一本当たりにかかった時間は4分ぐらいです。

さまざまな曲げ加工メーカーに回されたあげく、当社にまわってきたパイプ曲げでもまったくできないものもあります。そういう場合は、半径を大きくしたり、真っすぐな部分を長くしたりして図面を変えてもらうこともあります。

しかし、80%はお客さまの要望通りできます。

傷の発生

例えば50ミリのパイプの曲げた部分が2ミリ膨れると金型からはみ出て、金型のあとが2ミリ上下に残ってしまい、触っても真ん丸ではありません。

私たちの工法だとプラスマイナス3%のつぶれぐあいで加工しますので、1ミリから2ミリの誤差で、片側だと0・5ミリに収まってまがるので、傷がつきません。その部分をけずる必要もありません。

両脇を削ってしまうと亀裂が入りやすくなり、金属疲労を起こす可能性が高くなります。しかし、私たちの工法ではそういう心配がありません。

信じられない 曲げの芸術

チタンパイプ曲げ加工

チタンパイプ曲げ加工

エクステンションパイプ

エクステンションパイプ

ふつう、自動車やバイクのマフラーは、エンジン部分から出たところから排気までのところを、4分割か5分割してつくっているのが実情です。切断部分に接合部品をつけて溶接して、ボルトで締めてという作業をします。しかし、私たちはマフラーを分割することなく、一本のパイプでつくることができます。したがって、私たちが手掛けるマフラーは排気効率が非常にいいのです。

パイプ曲げ加工で難しいのは、字のように曲げることです。一般に4カ所も5カ所も曲がっていますと、パイプに機械があたってしまって曲げることができなかったり、最後の部分が機械に入らないことがあります。パイプ曲げ加工の業界では、いまもそうですが文字を描くように曲げることができないとされています。しかし、それができるのが特殊技研のすごいところです。曲げられるRは、パイプの3倍以上と言われています。

しかし、特殊技研はパイプの直径の1・1倍まで曲げることができます。他のメーカーは3倍です。曲率の兼ね合いがよそより小さくできるわけです。他のメーカーでは字のような曲げの場合には溶接が4カ所も5カ所も必要です。半径が小さくてできないとか、曲げから曲げへの変わり点が短すぎてできない。RからRの変化点が短いのでできないというのがほとんどの曲げ加工メーカーの言い分です。

しかし、私たちはそれができるのです。

ここに例として挙げた一本曲げだと、曲げ工賃が7200円でできます。しかし、他のメーカーに頼むと恐らく曲げ工賃だけで2万7200円を要求されるでしょう。溶接にコストがかかるからです。私たちの工法では、価格的にも安くなり、強度的にも強くなり、納期も早い。

それが「工期短縮法」につながっているわけですが、X線検査やひっぱり試験をする必要がありませんので、検査コストも溶接コストも不要です。
ちなみに最近話題のCNC工法と手曲げではどんな違いがあるでしょうか。
CNCだと同じものが何本でもできるが、手曲げは人間が一本完成させるのには5倍に時間がかかります。

CNCで1分でできるものを、人間が機械を使うと5分以上かかるという計算です。また、CNCは一度傷がないものができると、ずっと傷がないものができますが、手曲げだと傷がつく場合があります。CNCと手曲げの工法はその違いだけです。

ただ、1本曲げは手曲げでしかできません。CNCで行うとアラームがしょっちゅう鳴って、機械が動かなくなります。人間がやればRによっていろいろな機械の組み合わせを行うこともできるので、1本曲げは手曲げでしかやれません。

偶然!? 曲がったらできたこんな商品

偶然!? 曲がったらできたこんな商品

特殊技研の曲げの芸術をしっかりごらんください。

もちろん効率も考えます

もちろん効率も考えます

ほとんどの曲げ加工メーカーは、曲げた後でしわをなくすために表面を磨くなど仕上げ作業をしています。しかし、当社ではそんなことをする必要はありません。磨きにかかるコストを逆にお客さまに還元しています。

それは後処理をしなくてもピカピカの状態で仕上げることができるからです。また、また、曲げソフトであらかじめ加工するまえにどんな長さになるのか必要な材料の長さと形状をシュミレート確認できるので材料ロスも少なくて済みます。

曲げたあとから加工するとか、仕上げに曇りをとるなどの余分な作業が不要(※)ですから、その分、コストも削減できます。価格が安く、強度も強く、納期も早い。X線検査やひっぱり試験をする必要もありません。

(※)但し成分の配分状況で曇りをとる作業が入る場合がございます。

それができるのは「工期短縮法」を確立しているからです。

お任せください! 他社では出来ない曲げ加工

「どうして特殊技研は、他の曲げ加工メーカーにできない曲げができるのですか」という問い合わせをいつも受けます。

しかし、その答えは、これまで培ってきた経験と知恵としか言いようがありません。

ただ、もっと詳しく言えば、情報ファイル管理ソフトを使ったデータ管理マネジメントがしっりしていることや、作ればよい(作りっぱなし)ではなくて基本に再現性を念頭に入れた、次回いかに効率良くつくり、お客様にコスト還元できるかを管理マネジメントソフト導入前に意識を統一していたことや曲げ加工において様々なレベルの社員がいるため、お客さまが「こんなパイプができないかな」という相談に、曲げ加工のレベルに応じた社員が対応しますので、できないということがほとんどありません。

例えば、曲げ半径が小さく、曲げ部分がたくさんあるパイプでも、「こんなジグがあればできる」といって設計したものを生産技術でつくって工程に加えれば、注文から3日以内に納めることも可能だということです。

パイプ曲げ加工業界は、3万8000社がパイプの太さの3倍以内のRは曲げることができますが、1.5倍までのRになると、全体の30%に絞られてきます。

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